きみは炎の杖を手にした。
「ふん、愚か者め。死ぬが良い!」
 ゴブリン・ロードは節くれ立った手に掴んだ杖をきみに向けた。それより早く、きみの手にした炎の杖が業火を噴き出していた。ゴブリン・ロードは炎に巻かれて床の上をのたうち回ったあげく、遂には灰になってしまった。
「ふっ、油断したな、ゴブリン・ロードのおっさんよ……」
 きみは燻っている灰に向かって決め台詞を吐いた。
 ゴブリン・ロードの椅子の向こうからは宝箱が見つかった。きみは躊躇うことなく水晶の鍵を鍵穴に差し込んだ。ガチャリと音がした。


宝箱の中を見る