「その通り!」
 スフィンクス像が高らかに叫んだ。と同時にきみの目の前で大きな石の扉が、まるで見えざる手によってこじ開けられていくかのように、ごろごろと重い音を立てながらゆっくりと開き始めた。
 扉の向こうは白い光に満ち満ちた、まばゆいばかりの白い部屋だった。きみは眩しさに、思わず目の上に片手をかざしたが、指の間を透かして、向こうには人間の顔をしたライオンがいるのが見て取れた。
「この先の部屋には貴重な剣がもう百年もの間、眠ったままになっておる。おまえがもしその剣を欲するなら、わしの出す謎に答えなければならぬ。謎解きに挑む勇気はあるか?」
 スフィンクスの物言いに、きみは少しばかりたじろいだものの、ここまで来たからには、後戻りはできないだろう。スフィンクスの謎に挑戦してみるか?


謎解きに挑む

南へ引き返す