「では得意な方を選ぶがいい」
 スフィンクスはきみの前に置かれている二つの木箱を示した。片方の蓋には青い紙が貼られている。もう一方の蓋には赤い紙が貼られている。青い紙には『宝剣』と書いてあり、赤い紙には『数秘術』と書かれてある。スフィンクスは再び口を開いた。
「おまえがこのプレトの世界について少なからず知識を持っているならば、青い箱を選ぶがいい。さもなくば算数をしてもらおう」
 やけに親切なスフィンクスだなあと少々気抜けしながらも、きみは箱を選ぶことにした。



宝剣


数秘術