死の広間から辛うじて抜け出すことができたきみは、広間から出ると、思いきり深呼吸をした。きみはあっと思った。星空が見える。目の前には釣り橋が架かっているのが篝火に照らし出されていた。ずっと下の方では激流の音がしている。 もう洞窟は終わりなのか? では祈りの女神像は……? いや、そうではないだろう。吊り橋の突き当たりの絶壁には、まだ扉があるのだ。あの扉の向こう側こそ、ゴブリン・ロードの根城に違いない。 「女神像はこの手で必ず取り戻してやる……!」 きみは意を決すると、揺れる吊り橋を渡り、最後の闘いの場へと向かった。 |