きみはへたり込んだものの、ここまで来たのに諦めるもんか、と頭をさすりながら立ち上がろうとした。
 と、目の前に落ちた分厚い書物の開いたページが目に入った。きみはゆっくりとその分厚い書物を手に取った。この文字は自分の知っている文字だ。題名は『数秘術』となっていた。


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     D    A    E    B   C
   +40  +30  +20  +10  +0

   A+B=280  A+B+C=400
   A+C=270  A+B+D=440
   A+D=310  A+B+E=420
   A+E=290  A+C+D=430
   B+C=250  A+C+E=410
   B+D=290  A+D+E=450
   B+E=270  B+C+D=410
   C+D=280  B+C+E=390
   C+E=260  B+D+E=430
   D+E=300  C+D+E=420

   A+B+C+D=560
   A+B+C+E=540
   A+C+D+E=570
   B+C+D+E=550


      S − W       E − W
   1.(x4,y1)  1.(x4,y1)
   2.(x5,y2)  2.(x5,y2)
   3.(x5,y3)  3.(x6,y3)
   4.(x4,y4)  4.(x7,y4)
   5.(x3,y3)  5.(x6,y5)
   6.(x2,y3)  6.(x5,y6)
   7.(x1,y4)  7.(x4,y7)


 何だか難しそうなことが書かれているみたいだが、これは何かの役に立つかもしれないと直感したきみは、このページを破り取ってポケットに入れた。
 書物調べで疲れたが、きみはまた元気を取り戻し、書庫をあとにした。


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