金の鍵は鍵穴にピタリと合い、回すと鍵が外れた。ところが鍵はそのまま鍵穴の中に吸い込まれてしまった。あああーと思いながらも、きみは扉を開けて部屋の中に入った。 金の鍵 −1 そこは広い洞穴だった。薄暗い洞穴の中に踏み込んでみて、きみはギョッとした。何か巨大な生き物がいる。驚きながらもじっと目を凝らして見てみると、そいつが長い首をもたげた。一つ、二つと……。 ワイバーン(双頭の龍)だ。きみの足はがくがくと震えていた。幸い、ワイバーンはまだきみには気づいていないようだ。恐らく、この怪物はこの洞窟内では最強の敵であるに違いないだろう。 まだ自分の腕に自信がないなら、このまま扉の向こうに引き返した方が無難だろう。但し、逃げ切れるかどうかはきみの運次第だ。あるいは、きみにワイバーンと闘う自信があるのなら、この怪物に立ち向かって行ってもいい。 さあ、決断せよ! 考えている暇はない。 |