「今日は掘り出し物があるよ」
 ゴブリンの老人が言った。品物を見せてくれと言うと、老人は屋台の裏から売り物を取り出した。
「秘密の地図だ」
 そう言いながら、老人は巻物にかぶっていたほこりを払った。値段を訊くと、
「金貨五枚だよ」
 高いなあ、ときみが渋る様子を見て、
「なあに、金なんざ、落ちてるとこにはいくらでも落ちてるもんさ」
 そう言って笑った。
 持ち金に余裕があれば、きみは秘密の地図を買ってもいい。買っていくか? 買えないのなら、このまま先へ行くしかないだろう。


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