きみはうごめくスライムどもをよけながら進んだ。スライムが靴先に触れる、天井から降って来る。ひいいいいー、きみは悲鳴を上げたくなった。上から落ちて来たスライムがきみの顔にへばりついたからだ。急いでひっぺがしたが、スライムの体液のせいで顔がひりひりしてしょうがない。
「神は我を見放したか……」
 きみは運命の女神に恨み言の一つも言いたい気分だった。
 ようやく洞穴の出口に着いた時には、かゆくてかゆくて、きみは体じゅうをかきむしり、引っかき傷だらけになっていた。

   体力 −5

 酷い目に遭ったが、くよくよしていても始まらない。さあ、先を急ごう。


南へ行く

北へ行く