牢に近づいて行くと、檻の中でうずくまっていた男がきみに気づいて鉄格子の所までにじり寄って来た。
「ああ、またあんたか。何をもたもたしてるんだ。早く仲間を呼んで来てくれ!」
囚人はまた牢の奥へと這って戻った。
「鍵は大事に使えよ」
囚人は最後にそう言うと、すぐに寝てしまった。きみはまた元来た道を番小屋の方へと引き返した。
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