きみは洞窟へ再度向かう前に、念には念を入れようと、情報集めに村の酒場に立ち寄ってみた。
 案の定、酒場は女神像の話で持ちきりだった。

冒険者A :「あんたも牢屋に閉じ込められたって? 俺もだ」
酒場の主 :「情報を集めてかねえと、酷い目に遭うぜ」
冒険者B :「その情報って、どこ行けば聞けるんだい?」
酒場の主 :「決まってるだろ。ここみたいな酒場とかだ」
冒険者B :「けっ、ここで為になる話なんて聴いたことねえな」
冒険者A :「全くだ、はっはっはっ」
酒場女  :「あら、洞窟の中のことは中で聴かなきゃ」
酔っぱらい:「鍵はよ〜ぅ♪ 買うと損するよ〜ぅ♪」
飲んだくれ:「むにゃむにゃ……」
冒険者B :「あの中で耳寄りな情報なんて聴けるのかよ」
酒場の主 :「だから、ここみてえに人の集まるとこさ」
冒険者B :「てえと?」
老人   :「兵の詰め所とかかな……」
酒場女  :「あと、捕まってる冒険者とか……」
冒険者A :「ふうむ……」
酔っぱらい:「鍵はよ〜ぅ♪」
冒険者B :「うるせえなっ! 下手くそな歌歌うな」
飲んだくれ:「足で稼げよ〜ぅ、ふにゃふにゃ……」

 何かいい話でも聞けただろうか? きみは諦めて酒場を出た。


洞窟に行く