☆やる物語 『アポカリプス・オブ・ダークネス』





  [このゲームの背景]

  西暦2004年に地球に衝突した小惑星の影響により、文明は荒廃し、ウイルスと放射能によって人間を含む多くの動植物が突然変異を起こした。特に脳が変異し、特殊な超能力を持つようになったインナー・ミュータント(内面変異体)は他のミュータントや旧人類を勢力的にも凌駕するようになった。
  世界大戦と惑星衝突後にも生き残った者たちは、残された少ない前時代の文明の遺物を奪い合い、殺し合う「暴力の時代」が訪れた。
  やがて強い者が権力を得て、弱い者を従え、世界各地に新勢力圏が築かれ始めることとなる。それはこの日本とて例外ではなかった。
  世界を大きく変えた惑星衝突から10年経った2014年、関東地方は国連軍を後ろ盾とする東京中央政府を始めとして、小勢力が各地に群雄割拠し、更にはその勢力に従うことを良しとしない、反政府組織の数々がゲリラ戦を挑むなど、戦乱が絶えることがなかった。
  その中で、全体主義国家の建設を目指す東京中央政府に最も激しく抵抗していたのが「地母神」というレジスタンス集団であった。
  人為的に自ら変異したインナー・ミュータント、「フェニックス」である時仲良平は、この地母神の指導者ガイアのボディ・ガードとして雇われることになった。
  ガイアは中央政府から特に敵視され、政府軍ばかりでなく、高額の賞金首として、一攫千金を狙う賞金稼ぎたちからも命を狙われる極めて危険な立場にある。加えて地上にはモンスターとなり果てた狂暴で異様な動植物系ミュータントも、依然としてはびこり、食料としての人間の肉体を狙っている。
  良平は、大阪からついて来たインナー・ミュータントのオニビと共に、荒廃した東京の街で銃器と超能力を駆使してこれら数々の敵と闘い、より強力な超能力技を身につけながら、ガイアを最後まで守り抜かなければならない。


 [ゲームの目的とエンディング達成条件]

  目的は最後まで生き残る、それだけです。もし戦闘によってメンバー全員が戦闘不能状態になった場合は、ガイアは政府軍に拉致されるか、全員がモンスターの餌食になるかして、ゲーム・オーバーとなります。
  見事エンディングに行き着くには、途中で発生するミッションをこなしていかなければなりません。ミッションには発生条件があるので、戦闘によってレベルを上げ、主人公キャラクターを成長させると同時に、これらのミッション発生条件(他のイベントをクリアするなど)を探して下さい。
  キャラクターのレベルはゲームスタート時点では10で、最高99まで上昇します。必ずしもレベル99にしなくても、エンディングを迎えることはできますが、当然のことながら、レベルが高いほど強くなり、戦闘が有利になります。特に高レベルになるに従い、強力な超能力技と治癒術が使えるようになるので、急いでミッションだけを見つけてこなしていく必要もありません。
  マップはそれほど広くないので、あちこち動いているうちに、自然にゲームが進行していくはずです。


 [プレイするコツ]

  このゲームは難易度はそれほど高くありませんので、無茶しない限り、ゲーム・オーバー画面を見ることはないとは思いますが、ゲームを進めていく簡単なコツを述べておきます。攻略法というほどの大したヒントはここでは述べてはいませんが、それでも、全く何の予備知識もない状態でプレイを始めたいという方は、この項目は読まない方がいいかもしれません。

  まずゲームスタート時の序盤が、所持金も少なく、ろくなアイテムもなく、一番苦労する時期かと思われます。
  主人公キャラたちが強力な特殊技能を身につけていない低レベルのうちは、超能力よりも通常武器が主な戦闘手段となりますが、この時代は近未来なので、主に銃器を用いて闘います。拳銃や散弾銃なら闇市で金さえ出せば手に入りますが、最初のうちは金銭的にとても手が出ません。
  また、荒廃した世界が舞台なので、敵を倒しても大して金は持っていません。倒した敵から持ち物を奪い、地下街で闇商人に買い取ってもらい、それをせっせと繰り返し、貯まった金で薬やランクが上の武器や防具を買い、それを更に繰り返すということになります。
  中には売らずにそのまま使った方がいいアイテムもありますが、ほとんどはがらくたの類いですので、武器のランクにしろ能力にしろ、戦闘の場数を踏むことによって地道に上げていくことになります。

  プレイする前に一つ覚えておくといいことは、まずは武器に重点を置くということです。このゲームでは、鎧と兜の類いは少ないながらもありますが、楯は全く用いません。両手には武器を持って闘います。
  この武器には片手用と両手用があり、片手用武器は左右の手に一つずつ装備することができます。つまり単純に考えて、一度の攻撃で二度攻撃できるということですが、しかし概して両手用の武器の方が強力です。
  但し、武器は攻撃力だけでなく、その形態により、防御力を上げたり、敏捷性を下げたりするものがあります。
  能力値には、生死に直接関係するHP(ヒット・ポイント)、特殊能力を使うと消費するMP(メンタル・ポイント)という戦闘中常に増減する値以外に、攻撃力、防御力、特殊技能の効果に関係する精神力、それから敏捷性があります。このゲームはアクション・ゲームではありませんが、この敏捷性が意外に重要です。
  RPGツクール2003の戦闘システムをそのまま用いているこのゲームでは、擬似リアルタイムで進んで行く「バトルタイムゲージ」というものがあり、このゲージが先に一杯になった者から攻撃の順番が回って来ます。つまり敏捷性が高いほど、攻撃の回数が増えるということです。
  これらの能力値はレベルの上昇と共に増加しますが、アイテムを装備することによっても増減します(特定の特殊技能によって戦闘中だけ一時的に上昇させることもでき、逆に敵の術によって下げられることもあります)。
  一つ例を挙げると、拳銃は両手に持って二挺拳銃で闘うことができ、敏捷性も下がらない、しかし自動小銃なら両手で一挺しか持てなく、拳銃よりは敏捷性が下がる代わりに、連射ができ、破壊力も拳銃よりは強力、防御力も少しは上がる、といった具合です。
  とは言っても、これら銃器は何しろ値段が高いので、最初のうちは鉄パイプを両手に持って闘うことになるでしょう。場合によってはイベントの発生により、拳銃や散弾銃といった売っている銃器を使うことなく、いきなりもっと強力な武器が手に入ることがあるかもしれません。商店にしても、ふだんは売っていない掘り出し物が売られている時もあります。

  もう一つ重要なのは、アイテムにしろキャラクターにしろ、必ず属性を持っているということです。属性とは言い換えれば、得手不得手のことです。刃物に強い者、火に弱い者、水に強い者、あるいはその逆もあり、キャラによっては特定の攻撃を自分のエネルギーにしてしまう者までいます。
  この属性は全部で30種類、それぞれ5段階にランク分けされ、主人公キャラも敵キャラも、それぞれ30種類の項目について、全てどれかのランクを持っています。
 しかし属性は見ることができないので、戦闘を通じて経験的に覚えていくしかありません。この敵味方の得手不得手を知ることにより、相手によって攻撃方法を使い分けることで、その効果が大きく違ってきます。また、特定のアイテムを装備することにより、自分の属性ランクを変化させることもできます。
  アイテムや特殊能力は、選択した時に簡単な説明が表示されますが、実際は使ってみないとその効果がわからない(ものによっては装備していてもその効果に気づかない)ものがほとんどです。まあ、わからなくても要は勝ち残ればいいんですけど。

  具体的な方法に戻ると、活動の主な舞台は荒廃した近未来の東京の街である、地上中心部ですが、ここは出現する敵キャラの種類も多く、その強弱にもかなりの差があります。ゲームスタート時点では主人公キャラは地下アジトにいます。ここから階段を一つ上ると、闇市や宿屋などの重要施設(?)が集まる狭い地下街に出ます。
  そこから更に階段を上ると地上に出ますが、まず敵の方が強い場合がほとんどなので、いきなり地上に出るのはやめましょう。とりあえず地下街だけでごろつきや地虫を相手に腕を磨き、資金を貯めていくのが安全策です。
  それでも地下街をうろついているだけで次々に敵に出くわし、手に入れたがらくたを闇商人に売りに行くことを何度か繰り返しているだけで、どんどんレベルが上がっていきます。目安としては20レベルに達すれば、地上でもある程度闘えるようになります。しかしこの時点では遠出はまだ禁物です。まずは地下街の降り口に近い辺りを活動場所として限定しましょう。
  特殊技能は最初のうちは5レベル毎に習得するので、5の倍数レベルが活動範囲を広げる目安です。特に序盤は治癒術が物を言います。スタート時から治癒術が使えるのはガイア一人だけなので、役割分担も大事です。また、金さえ払えばHPもMPもたいていの状態異常も完全に回復できる宿屋は重宝しますから、序盤戦は地上へ進出しても、やはり地下街を拠点にして活動しましょう。またたとえ金が足りなくとも、アジト奥の食堂まで戻れば、只で回復ができます。

  レベルが上がり、使える特殊技能の種類も増えてくると、治癒術と、倒した敵から奪い取ったアイテムだけでやっていけるようになります。ここまで来ると拠点は必要なくなりますが、ゲーム進行上、必ず通らなければならないミッションを出すのは、時仲良平の雇い主であり、地母神のパトロンでもある地下鉄魔太郎で、彼はほとんど地下アジトにいるので、地下に戻る必要がなくなっても、たまにはアジトまで戻ってみましょう。



 最後に、主人公キャラ以外にマップ上に姿を見せているキャラは、接触すると話をしたり、喧嘩を売ってきたりします。これらのキャラは敵であれ味方であれ、ミッション発生条件を握っている場合があります。このゲームでは宝探しをするためマップ内を隈なく探るというようなイベントはありませんが、このマップ上に見えているキャラにはゲーム進行上のキー・パーソンになる者もいます。ふだんはつまらないことしか喋らなくても、時期が来れば重要なことを言い出す場合もありますので、見つけたらとりあえずぶつかってみるということも必要です。

  こんな風に書くと攻略が難しそうに聞こえますが、そういう訳でもありません。思い切って低レベルのうちに冒険に出てみるのもいいかもしれません。出くわした敵が敵わない相手だと思ったら、「逃げる」コマンドを選択して、逃亡することもできますから。一部、逃げられない敵キャラもありますが。

*v1.4 の変更点に伴う追加事項
  v1.4 では上記ヒントも少し違ってくる部分があります。序盤から新アイテムを手に入れることができますし、武器の性能、特に自動小銃の性能が大きく変更されています。他にも特殊技能の種類がいくつか増えていますが、元からあった特殊技能の威力も変更したものがあります。特に「プリズム」と「天界の光」は、これを用いると戦闘が楽になりすぎていたため、威力を下げました。
 最も大きな変更点は、地上に出なくてもいくつかのクエストができるということです。クエストは一つ達成すれば次が現れるという方式にしてありますので、行う順番はプレイヤーが好きに選ぶことはできませんが、途中からはミッション系のイベントとは平行して進めることになると思いますので、難易度順に、こう進めれば無理なく進められるという大まかな流れを書いておきます。プレイ前にはっきりわかると面白くないので、曖昧な表現を使います。

 スタート(L10) → 落とし物(L10) → 地下二階(L13、この辺で自動小銃入手) → 井戸(L16) → 地上へ(L20) → 墓場や駅跡近辺 → 海岸(L25〜30、このあと機関銃入手) → この間、地上に出るたびに賞金稼ぎ団 → バズーカ砲強奪(L45) → 宝捜し(L55) → 対戦車戦(L60) → …… ここから先はお教えできません

 ( )内のレベルは、それくらいあればできるだろうという大雑把な目安です。大丈夫という保証はできませんし、逆にレベルが足りなくてもクリアできるかもしれません。特に「井戸」はレベルの問題よりも、ある理由からプレイヤーによって達成速度に大差が出ると思われます。
 また、必然的にそういう順番になるものを除き、必ずしもこの通りに進まなければならない訳ではありません。自由行動もできますので、まだレベル不足やアイテム不足だと思える時は、エンカウント・バトルで、経験値や資金を稼いで下さい。
 この先はイベントが一本道になりますので、特にヒントは書きませんが、一つだけ、戦闘に負けると必ずゲーム・オーバーになるとは限りません。特定のイベント・バトルでは負けた方がいい場合すらあります。しかしその判断は難しいですし、決断するには勇気が要ります。なるべくセーブは複数箇所に分けて定期的に行うようにして下さい。

*v1.5 での補足事項
 v1.5 ではオープニング・イベント後に2種類のモード選択があります。
 弁才天が現れて簡単な説明をしてくれますが、[戦闘速度]は[高速]を選ぶと主人公キャラの敏捷性に200のボーナス値が加えられますので、戦闘時間は短くなりますし、特に序盤での戦闘が楽になります。
 もう一つの[暗闇音表示]は、パソコンの音が出ないプレイヤー用のモードです。音が出ない(出せない)パソコンの場合や、聴覚の不自由な方は、[表示する]を選んで下さい。音が出る(出せる)パソコンの場合は「する」「しない」どちらでも構いません。

 追加イベントに関してはほとんどが地上で、どれも、やってもやらなくても構わない独立イベントにしてありますので、ここでは特に説明はありません。達成すると得することは多いとは思いますが(何度でもエンドレスにやれるイベントもあります)。キーパーソンは見えていますので、地上を歩き回って見つけてみて下さい。



 属性は「光」が追加されて31種類になりましたが、それだけではなく以前からの敵キャラや超能力技の属性や属性ランク、ランク効果率などを幾分変更してあります。つまり、前バージョンの時は効果があった技があまり効かなくなっていたり、逆にあまり効果がなかった敵に効果があったりする場合もあり得ます。

 *ゲームシステムの注意事項を一つだけ。  戦闘中、たまたま時間帯が朝から昼に変わることがあると、戦闘の途中であっても、その時点で強制的に戦闘が終了してしまうと思います。これは故意にそういう作りにしたのではなく、バグみたいなものです。しかしある理由からそのままにしてあります。これが起きないようにすると、他のあることを犠牲にしなければならないので、あえて直していません。戦闘が途中で終了したら、このことだと思って下さい。



☆ここから下はゲームの基本操作法と画面の説明です。
 RPGツクール製のゲームをプレイしたことがある方は特に読む必要はありません。
 しかし、2000製と2003製はキー操作はほぼ同じですが、戦闘画面は大きく異なりますので、2003製をプレイしたことのない方は、[ゲーム画面の簡単な説明]の項目はできるだけ読んでおいて下さい。
 また、ツクール製ゲームに慣れた方でも、今までプレイしていて気づかなかったこともあるかもしれませんので、余裕があればプレイ前に読んでおいて下さい。


 [基本操作]

 ゲームの操作は極めて簡単です。キーボードだけを使い、マウスは使いません(マウスでの操作はできません)。
 キーは方向キー四つに、決定キーと取り消しキー、これだけです。

 方向キーは主人公キャラクターの移動と方向転換、項目選択画面でのカーソル移動に使います。また、アイテムの売買の際、売買する個数の変更にも使います。右方向が+1、左方向が−1、上方向が+10、下方向が−10ずつ、押す度に増減します。所持している同一アイテムの個数が10以下の場合、上下キーを押すと、持っている分全部増減します。
 例えば同じアイテムを7個持っているとすると、これを売ろうとした場合、いくつ売るのか訊いてきますが、初期値では1が入っています。3個売りたいとしたら、右方向キーを2回押すと3になります。7個全て売りたければ、右方向キーを6回押さなくても、上方向キーを1回押せば、7が入り、手持ちが0になるといった具合です。これは実際に売買の際に上下左右を押してみれば簡単にわかるはずです。決定キーを押すまでは、この数値は何度でも変えることができます。

 決定キーはマップ上では対象キャラクターに対して話し掛ける(場合によっては戦闘になる)ことに使えますが、テーブル越しに話すといった特殊な場合以外は使う必要はありません。
 このゲームでは対象キャラクターに向かって方向キーでそのままぶつかって行けば、会話にしろ、戦闘にしろ、自動発生します。向こうからぶつかって来ることもあります。
 主にメニュー画面で選択項目を決定する場合と、戦闘画面で選択コマンド選択特殊能力、および選択攻撃対象それぞれの決定に使います。
 他に会話などの文章が表示された場合、その下に▼マークが出て入力待ち状態となります。文章を読み終えたら、このキーを押すことで次へ進みます。但し、わずかですがマップ上に画像が表示されることがあります。方向キーが利かない場合、画像の時は▼マークが出ませんが、文章と同じで入力待ち状態になっています。表示された画像を消して次へ進んで良ければ、決定キーを押して、表示された画像を消して下さい。

 取り消しキーはマップ上でメニュー画面を呼び出す時に使います。メニュー画面と戦闘画面では、選択項目のウインドウが二重以上の階層を持っている場合、現在のウインドウから抜けて、前画面に戻るのに使います。しかし、一旦、決定キーを押してしまうと処理が実行されるので、取り消しキーを押してもあと戻りできません。

 それぞれのキーの割り当ては以下の通りです。

 キャラクターキーとカーソルキーの場合

 方向キー:カーソル ↑ ↓ ← → 上下左右それぞれの方向通り
              K J H L が上下左右に対応
 決定キー:Enter Space Z のどれでもOK
 取り消しキー:Esc X C V B N のどれでもOK

 ただ、ノートパソコンなどにはついていませんが、106日本語キーボードだと、テンキーで操作すると、右手首を固定したままで操作でき楽ちんだし、キーの位置がわかり易いのでお勧めです。

 テンキーの場合

 方向キー:8 2 4 6 上下左右それぞれの方向通り

 決定キー:Enter

 取り消しキー:0

 但し、テンキーはニューメリック・ロック(数字入力状態)が掛かっていると利かないので、その場合は NumLock キーを一度押して、ロックを解除して下さい。
 (このゲームではプレイヤーが数値入力する場面は一切ありません)

 あらゆる場合を網羅したのでややこしくなってしまいましたが、テンキーの場合を例にして、簡単な公式にまとめると、こうなります。
「2468行きたい方向、Enter次へ、0戻る」
 両手使いがお好みの方なら例えば、右手でカーソルキー、左手で[Z]と[X]を押して[決定]と[取り消し]

 他にファンクション・キーでいくつかの機能が使えます。

 F4:ウインドウモード←→フルスクリーンモード の切り替え
(ウインドウモードは動作が鈍ることが多いので、フルスクリーンモードでプレイする ことをお勧めします。初期設定ではフルスクリーンモード)
 このキーをどういう場合に使うかと言うと、このゲームには音量調節機能がついていません。音声はBGMに MIDI ファイル、効果音に WAVE ファイルをそれぞれ使います。
 それぞれの音量設定のバランスが悪いと、片方が音が大きくて、片方が聞こえにくい、ということが起こります。
 あるイベントでは音が聞こえないと意味がわからない場合もありますから、音量調節を行っておいて下さい。
 音量調節はウインドウズの音量コントローラー(システムトレイのスピーカーのアイコンを右クリックしてそれぞれの音源別に行う)で行うことになりますので、ゲーム中にする場合、フルスクリーンでは隠れてしまっていますから、このF4キーを押して一旦モードを切り替え、音量のバランスを調節します。
 特に戦闘画面ではBGMと同時に、ひっきりなしに効果音が鳴るので、このバランスを確かめ易いはずです。通常時のマップ上でも、BGM(MIDI)はずっと流れていますし、方向キーを押して自キャラを動かす度に足音(WAVE)がしますので、確認できます。
(音量のバランスに関しては、パソコンのハード面やプレイヤー個人の感性によって違うでしょうし、またカードやドライバーによって設定項目も多少異なってきますので、こうするのがいいという設定は言えませんが、例えば、MIDI, FMSynthe, 3DEffect を最大、Wave を中間よりやや高めぐらいでいいと思います。ここをいじったことがない方の場合、それぞれのコントローラーが表示されていなければ、MASTER VOLUME のメニューバーから「プロパティ」を選び、「音量の調整」のラジオボタンで「再生」を選び、その下に表示される音源の種類から必要なものにチェックを入れます。全てにチェックを入れて構わないと思います。これで選んだ音源が音量コントローラーに出ます。あとは実際の音を確認しながら、項目別に調節して下さい)

 F5:ウインドウのシングルサイズ←→ダブルサイズ の切り替え
 ウインドウモード時のみのことですし、使うことはないと思います。
 (ウインドウを引き伸ばして任意のサイズにすることはできません)

 F12:タイトル画面に戻る
 取り消しキーでメニュー画面を呼び出し、終了で戻れますが、セーブもせずに一発でタイトル画面まで戻るという、いわゆるリセットキーです。これもあまり使わないと思います。


 [ゲーム画面の簡単な説明]


 [タイトル画面]



 ゲームを起動させると、まずタイトル画面が表示されます。
 
 [新しく始める][途中から始める][終了する] の中から選択します。
 初めて起動した時は[途中から始める]が暗くなっていて、選択できません。
 一度プレイしてセーブを行うと、次からは[途中から始める]が選択できます。

 [新しく始める] オープニングイベントから始まります。全てのデータは初期値です。
 [途中から始める] セーブしたところからプレイを再開します。選択するとセーブファイル画面(後述)が表示されます。オープニングイベントはありません。
 [終了する] ゲームファイルを閉じます。


 [マップ画面]



 ゲームがスタートするとマップ画面に移ります。キー操作によりマップ上を移動したり、メニュー画面を呼び出して装備の変更などを行い、ゲームを進める基本画面です。
 マップはいくつかありますが、ミッションなどのイベントが発生しないと行くことができないマップもあります。


 [メニュー画面]



 ゲーム中に取り消しキーを押すことにより呼び出します。所持アイテムや、主人公キャラのステータスを見たり、アイテムの装備、治癒術による治療や体力回復などを行います。
 ゲームを途中でセーブする場合も、ゲームを終了する場合もこのメニュー画面を呼び出してから行います。
 あまり使わないコマンドですが、「ウェイト」というのもこの画面にあります。これは、戦闘において、コマンドを選択している間、時間を止めるか止めないかの切り替えに用います。「ウェイト」にしておくと戦闘コマンド選択時の時間は止まり、急いで戦闘コマンドを選ばなくて済むようになりますが、面白味が減るので、戦闘コマンド選択時も時間が進む「非ウェイト」にしておくことをお勧めします。初期設定は「非ウェイト」。
 このメニュー画面の左側の項目を選択決定することにより、次の画面を呼び出すことができます。

 1.アイテム 2.装備 3.ステータス 4.特殊技能 5.セーブ 6.タイトル

6の「タイトル」画面呼び出しは、「ゲーム終了」となっています。


 1.[アイテム]画面



  現在所有しているアイテム名とその個数が一覧表示されます。カーソルが重なっているアイテムのごく簡単な説明が上部に表示されます。方向キーを使って見たいアイテム名の上にカーソルを移動させて下さい。但し、あえてわかりやすい説明にはしていません。



 戦闘中以外(メニュー画面は戦闘中は呼び出せません)に使用できるアイテムは白字、戦闘中以外は使用できない、あるいは使用すること自体できないアイテムは字が暗くなっています。アイテムを使用したい場合、方向キーでカーソルをそのアイテムに合わせ、決定キーを押します。
 例えば、MPを回復させるアイテム「きれいな水」を使いたいのなら、アイテム一覧から「きれいな水」を見つけてカーソルを合わせ、決定キーを押します。主人公キャラの顔グラフィックと数値が表示されますので、回復させたいキャラにカーソルを合わせ、決定キーを押します。すると音がして、このアイテムの効力分だけ数値が変化します。解毒したい場合なら、「毒しらず」を捜し、同じように操作し、顔グラフィックの下の「状態」の欄が「毒」と紫色で表示されているキャラを選んで使用します。すると「毒」が白字で「正常」に変わります。使用をやめたい場合は、取り消しキーを押し、前の画面に戻します。全員を一度に回復できるアイテムならば、顔グラフィックの画面で、カーソルが全員を囲んだ状態で点滅します。アイテムには、一つ一回しか使えないもの、何回か使えるもの、何度使ってもなくならないものがあります。規定の回数使用されて消耗すると、そのアイテムの所持個数が減ります。この画面の操作は実際にゲーム中、メニュー画面を呼び出し、方向キー、決定キー、取り消しキーを押していると、すぐにわかるようになると思います。


 2.「装備」画面



「装備」を選択決定し、装備を確認、または変更したいキャラを右側から選びます。アイテム画面と同じように、方向キーと決定キーで行います。選択決定したキャラの各能力値が左上、現在の装備が各部位ごとに右上、現在所持しているアイテムのうち、カーソルが重なっている部位に装備できるアイテムが下に表示されます。



 まず部位のうち、右手にカーソルが来ていますので、確認したい、あるいは取り替えたい部位にカーソルを移動させます。ここで決定キーを押すと、交換可能な所持アイテムは全て下の欄に所持している個数と共に表示されます。カーソルが下の欄に移っていますので、カーソルを移動させ、取り替えたいアイテムに合わせます。左上の欄で、変化する能力値が確認できます。ここで決定キーを押すと装備が入れ替わります。「右手」「左手」「鎧」「兜」「装飾品」の各部位ごとにこの操作を行います。

 例えば「合繊のコート」を手に入れ、着替えたいとすると、最初は「鎧」が「古着」になっていますので、まずここにカーソルを持って来ます。決定キーを押すと、下の取り替え可能アイテム欄に「合繊のコート」とその所持個数が表示されます。他にも鎧の類いを持っていれば、それも表示されます。「合繊のコート」を選択決定すると、「鎧」が「合繊のコート」に変わり、古着と入れ替わります。「合繊のコート」が一つしかない場合は、アイテム欄から「合繊のコート」が消えますが、複数持っている場合は、消えずに、個数が一つ減ります。脱いだ「古着」の方はアイテム欄に移り、複数持っている場合は個数が一つ増えます。
 しかし武器に関しては、片手用武器と両手用武器があり、少し事情が異なります。片手用武器ですと、左右の手にそれぞれ一つずつ装備できますが、両手用武器は両手で一つしか持てません。表示上はどちらかの手に一つだけ装備ということになります。この見分け方は、二つを両手に装備してみることです。二つ同時に装備できれば片手用武器です。あいている方の手に装備すると、元々装備していたもう一方の手の方が外れるようでしたら、両手用武器です。同じ武器が二つなくても、片手用武器だとわかっている武器をあいている方の手に装備すると外れてしまうようなら、それは両手用武器です。
 片手用武器にしろ、両手用武器にしろ、左右どちらの手に装備しても、戦闘アニメーションが変わるだけで、それ自体の効果は同じです。しかし、種類の異なった片手用武器を左右の手に持つ場合は違います。それは二度攻撃できる武器があるからです。
 具体的に言うと、「鉄パイプ」と「ビニールバット」では、「鉄パイプ」の方が当然威力があります。しかし、では左右の手に「鉄パイプ」「鉄パイプ」と装備するのと、「ビニールバット」と「鉄パイプ」を装備するのとではどちらが効果的かとなれば、これは後者の方になります。ビニールバットの「攻撃二度」という特性がもう一方の手にした鉄パイプにも活かされるからです。前者ですと一度の攻撃は、右鉄パイプ×1+左鉄パイプ×1、となりますが、後者だと、右ビニールバット×2+左鉄パイプ×2、と四発殴ることになります。もちろん装備した武器による攻撃力の上昇値は後者が少し劣ることになりますが。
 しかし両手用武器の方が片手用武器より強力ですし、攻撃力の上昇や全体攻撃ができるなどのメリットから、敏捷性が落ちるなどのデメリットを差し引いても余りあると思われますので、両手用武器を手に入れるまでの序盤戦での工夫といった程度のものには過ぎませんが。
 また、一部のアイテムで、装備すると外れなくなるもの、イベントによって強制的に装備されてしまうものがあります。これらのアイテムが装備されると、この画面の操作をしても取り外しはできません。
 一人のキャラに装備、または単に装備の確認をしたあと、引き続き他のキャラの装備に移りたい場合、取り消しキーで一度キャラ選択画面に戻ってキャラを選択し直さなくても、左右キーを押すことにより、次のキャラの装備画面に直接移動することができます。


3.「ステータス」画面



選択決定すると右側の主人公キャラの顔グラフィックにカーソルが移ります。見たいキャラを選択決定するとそのキャラのステータス画面が現れます。名前、職業、各能力値、現在の装備などが表示されます。これはメニュー画面より詳しい個々のプロフィールを見るだけの画面です。ここで取り消しキーでメニュー画面に戻ってまた「ステータス」を選択しなくても、左右の方向キーを押すことにより、次の主人公キャラのステータス画面に切り替わります。




4.「特殊技能」画面



 これを選択決定すると、次に右側から誰が特殊技能を使うかを選択決定します。そのキャラが使える超能力技と治癒術が一覧表示されます。戦闘中以外に使える特殊技能は、基本的には治癒術だけですので、「体力回復」や「浄化」などの治癒術だけが明るい白色で表示されます。攻撃系の超能力技は暗く表示されます。一部の高度な治癒術は戦闘中は「超能力」に分類されているものがありますが、治癒系である限り、ここでも使うことができます。右横にはそれぞれの術の必要消費MPが出ています。術を一覧から選択すると上に説明が表示されます。決定すると、左側に選んだ術と必要消費MPが出て、右側から誰に術を掛けるかを選びます。全員に掛けることができる術なら、全員がカーソルで囲まれます。これはアイテムの場合と同じ要領です。



術を掛けるとその術に応じた効果が表れ、HPが上昇したり状態異常が治ったりします。同時に、使用しただけの必要消費MPが、術を使ったキャラのMPから差し引かれます。この術の一覧ウインドウと選択決定後の術ウインドウで、必要消費MPが異なっている場合がありますが、これは術を使用するキャラが身に着けているアイテムの影響により、消費MPが半分で済むようになるためです。一覧の方が実際の消費MP、選択後に出る単独画面では本来必要なMPとなっています。

[ゲーム終了]を選択決定するとタイトル画面に戻ります。セーブ画面については終わりの方で説明します。


 [戦闘画面]



 このゲーム(に限らず、RPGならほとんどどれでも)のメインイベントとなる画面です。
 「RPGツクール2003」はサイドビューバトル方式という視覚上のシステムを採用していて、このゲームもそのシステムをそのまま用いています。前記の時間システムである「バトルタイムゲージ・システム」も用いています。
 戦闘はマップ上に見えているキャラに接触した場合に起こる「イベント・バトル」と、マップを移動しているとランダムにいきなり遭遇する「エンカウント・バトル」の二種類があります。いずれの場合も戦闘が発生すると、この戦闘画面に移行します。

 戦闘が始まると、右側のバトルタイムゲージが一杯になった者から順にターンが回ってきます。カーソルがそのキャラの上に現れますので、上下キーで左側からコマンドを選択します。
「攻撃」を選択決定すると、全体攻撃用の武器ならそのまま敵全員を攻撃します。単独攻撃用の武器なら続いて上下キーと決定キーで、攻撃する敵キャラを選びます。敵キャラグラフィック上にも指のマークが現れます。
「超能力」を選択決定すると、次に使える超能力の名称ウインドウが出ますので、上下左右キーで使いたい超能力技を選択し、決定キーを押します。超能力攻撃は全て全体攻撃ですので、敵キャラの選択はありません。使える技の種類が多く、ウインドウ内に納まりきらない場合は▼▲キーが出ているので、上下キーで項目をスクロールさせて下さい。
 治癒を選択決定すると、単独治癒術の場合のみ、続いて味方キャラから対象を選びます。治癒術の選択は超能力と同じ要領です。
 「攻撃」「超能力」「治癒」の下には更に「アイテム」「防御」「逃げる」のコマンドが隠れていますので、これらを選びたい場合は下キーを押してウインドウ内の項目をスクロールさせて下さい。



 攻撃がヒットすると、そのキャラの上に数字が表示されます。白字はダメージですが、緑字なら逆にエネルギーになっています。RPGツクール用語の「会心の一撃(味方→敵)」「痛恨の一撃(敵→味方)」(RPG用語で言う「クリティカル・ヒット」のこと)が飛び出し、ダメージが数倍になることもあります。 しかしこの戦闘画面では味方のHPこそ表示されていますが、その他の数値データは表示されません。能力値が増減していても見えませんし、味方のMPの残量でさえ枯渇してくるまで確認できません。敵のHPもわかりませんので、あとどれくらいダメージを与えれば倒せるかは、経験的に推測するしかありません。

 この戦闘で味方全員が同時に戦闘不能状態になると、一部の戦闘イベントを除いて、ゲーム・オーバーとなります。そうならないように、治癒やアイテムなどを用いて下さい。


 *この戦闘画面で選択するコマンドは、「攻撃」「超能力」「治癒」「アイテム」「防御」「逃げる」「チェンジ」となっていますが、この最後の「チェンジ」というのはこのゲームでは全く意味がありません。このゲームの作製ツールでは消せないようになっているので、コマンドとして残っていますが、無視して下さい。「防御」というのも使わないとは思いますが、これは使うことはできます。


 [背景画面]

 一部のイベント中に表示される背景画だけの画面です。特に説明はありません。


 [セーブファイル画面]





 タイトル画面から「途中から始める」を選んだ場合と、メニュー画面で「セーブ」を選んだ場合、この画面が表示されます。過去にセーブしたセーブファイルが現れます。セーブファイルをまだ一つも作っていない場合は、ファイル番号だけの空白状態で表示されます。
 「途中から始める」場合は、ファイルを選択して決定キーを押すと、そのデータがロードされ、セーブした時点の各データで、セーブした場所からゲームが再開されます。「セーブ」の場合は、現在プレイ中のデータが、選択したファイルに保存されます。既にデータがセーブされているファイルを選択してセーブすると、データが上書きされます。

 *セーブファイルは最高15個まで作ることができます。ファイルは一画面に3つしか表示されません。4つ以上のセーブファイルを作るには、画面の下に▼マークが表示されるようになりますので、下向きの方向キーを押してカーソルを下まで動かし、更に押すと画面がスクロールし、下に隠れているファイル(未使用のファイルでも)がせり上がって来ます。この場合、上にあったファイルが隠れます。上に▲マークが出ると、上に隠れているということです。上向きの方向キーを押し続けると、画面が逆方向にスクロールし、上に隠れたファイルが現れ、下にあるファイルが隠れます。
 この▼▲マークは、他にもメニュー画面や戦闘画面でも、アイテムを見たり装備したり、戦闘コマンドや攻撃対象を選んだりする時にも現れます。
 理屈は全て同じことなので、このマークが出ている時は項目が画面外にはみ出しているということを覚えておいて下さい。

  *思わぬ事態が起こらないとも限りませんので、、セーブファイルは複数作っておくといいと思います。ファイルには主人公の顔グラフィックと共に、セーブ時点のレベルとHPが表示されているので、このレベルがセーブファイルの新旧の目安になります。


 [エンディング画面]

 オープニングと同じで、一種のイベント画面です。


 [ゲームオーバー画面]

 見ても面白くありません。目にしないことを祈ります。